いろはにほへじん

へじんの少し真面目なつぶやき

'me before you' 観ました。 *spoiler alert*

こんにちは、へじんだよ。

 

 

今日は映画'me before you'を観たよ。

正確には2度目だけど。

 

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この映画、へじんがストーリーとして1番大好きな恋愛映画。

 

 

me before youの前に映画の話を少しだけ。

 

へじんは映画観るの好き。

ただいまNetflixAmazon Prime会員でございます。笑

 

パソコンで見るのも好きだけど、映画館で観る映画ってやっぱなんか違う。目の前いっぱいにたくさんの色が広がって、映画の声だけが耳に入ってきて、自分が経験したことのない世界が、目の前に広がる。たった2時間ぐらいで終わるその世界は、へじんの気持ちと考えの部分をより豊かにする。その感覚が好き。

もちろんそれができない映画だってあるけど、どんな映画も感じること、思うことはあるから。(けど「何者」は本当に辛かった…笑)

 

ここ1年で1番好きだった映画に関わるのは、映画を新宿で観てから、水道橋まで歩く道。水道橋がもっと遠かったらいいのにってぐらい、映画の話をたくさんして、感じたことを共有して、より深く知っていって。この感覚が言葉に表せないぐらい好きだったんだよ。寒くって耳と鼻がツーンってしてほっぺがひんやりした日も、雨の後で湿ってるアスファルトの上を歩いた日も、レイトショーを観て誰よりも朝一で新宿を迎えた日も、映画の影響で夜の道で大合唱した日も。その記憶だけは全部、心から好きだった。これから当分はそれができないんだけど、それがもう死ぬほど悔しいっていうか悲しいっていうか切ないっていうか愛おしいっていうか。これもなんて言葉で表せばいいかわからないんだけど。またいつかできるって思って今は耐え抜こうと思う。というよりもそれしかできない。

 

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はい、本題に戻りまして!

へじんが大好きな恋愛映画・me before you

日本でそこまで流行った感がないんだけど、1番好き。

 

なんでかっていったら…

違うの!普通の恋愛映画と違うの!

 

何がっていったら…

自分なの!1番大切なのが自分なの!

 

タイトルはme before you

日本語のタイトルは「世界一嫌いなあなたに」

 

あーーー!!!!

誰だ日本語タイトル決めたやつ!!

英語のタイトルのまま捉えるってのを前提に話を進めるね。

 

まずあらすじから

 

ウィルはイケイケ男子。可愛い彼女にオシャレなお家、アクティブな彼はスポーツも旅も楽しみつつ、仕事も順調。そんなある日、急ぎ足で仕事に向かってたウィルはバイク事故に遭い、首から下は麻痺状態に。彼は実家での生活が強いられる。

ルーは田舎町に住んでる女の子。独特のファッション、彼女にとっての世界は彼女が生まれ育ったその小さな町のみ。新しいアルバイトを探していたルーは、豪邸にて介護の仕事をすることに。

2人はそこで出会い、話は始まる。

 

2人はどんどん互いを大切に思うようになって、異性としての好きっていう気持ちが芽生えるの。よくある恋愛物語のように。

 

けどここからが違う。

 

事故によって一変した生活にウィルは、安楽死に登録していた。ルーの雇用期間は決まっていたけど、それはウィルが両親に伝えた残りの「生きる」時間でもあった。

 

ウィルはルーのことが大好きになって、大切にしたいっていう想いも強かった。けど取り戻せない人生、ルーに出会って更に増えていった幸せに対する欲、それでも叶えられないことに辛い想いをしていた。結局ウィルは安楽死を選択する。

 

ウィルはルーのことが大好きだった。それでも自分を優先した。自分の人生を優先した。それが死だとしても優先していた。

 

me before you

 

話の展開が、普通の恋愛映画とは全然違った。

自分を優先してた。

それも安楽死

 

 

本当にいろんなことを感じれた映画で。

すごく1人で考え込んでた。

周りで観た人もいなくって。

 

好きってなんだろう?

命ってなんだろう?

生き方ってなんだろう?

 

別れるがハッピーエンディングの映画で、こんな映画はなかった。

それに自殺と安楽死の違いや、もしくはその必要性を考える映画にもなった。

 

 

本当に好きだったら、別の道を進むことに躊躇しないのかな。その人がいない人生を生きてくってのを受け入れるのかな。強制的にそうさせられたんじゃなく、自らが選択するってなった時、それができるのかな。本当にそれは好きだったのかな。特に今だからか、考える。コンパスも何も持たずに砂漠に放り投げられたような感じになる。どうすればいいのかわからないって。考えても考えても答えがでなくって、ただ受け入れろって言われてるみたいで。

 

 

安楽死。死にたいって思うことってある。生きていく理由があるのかもよくわからない

時。自分が存在する必要があるのかって想う時。耐え抜ける気がしない時。交通事故に巻き込まれて記憶をなくすか、感情というものをなくすか、死んでもいいって思った。早く死んじゃえばいいのにって思った。「安楽死」という選択が日本にあるなら、「自殺」とは違う、健康のための1つの選択肢、幸せのための1つの選択肢、正しくシステム化された1つの選択肢。それがあったら、生活は変わるのかな。自分のために「死」を選択すること。もちろん病気や事件事故に巻き込まれた人もいる中でそんなこと言うなんて失礼なのかもしれない。けど、幸せの1つの選択肢として、自分のための1つの選択肢として「安楽死」があるのならば、どうやって「人生」は、「生活」は、「価値観」は、「生きるに対する見え方」は、変わるんだろう。

 

 

周りの人にも観てみて欲しいし、感想が聞きたい映画。

 

理由がなくっても生きるのが人だって言うけど、それってもはや「生きてる」のかな。生きるって何。呼吸してれば「生きる」なの。そんな単純じゃないと思う。ならばなんだろう。

 

 

ウィルは死んだ。けど残したものがあった。

生まれ育った町しか知らないルーに、世界は広いって、もっとたくさん見て経験すべきだって。

 

ルーはウィルが死んでから旅に出る。ウィルが1番好きだったところに。そこで最後の手紙を読む。

 

 

エンディングも綺麗な映画。

内容も素敵な映画。

恋愛にもう一度、人生にもう一度、真正面から向かいあえる映画。

 

 

へじんは生きるなら理由が欲しい。

1番は自分のために、次に誰かのためになる、そんな理由が欲しい。

 

この考え方って間違ってるのかな。

けどただただ明日とその次へと進みたくはない。

きっとそれは「死んだこと」とも変わらない気がする。

 

 振り返って素敵だった人生より、今も未来も素敵だって思える人生を送りたい。

 

 高校の時同級生の友達が死んだ。スマホのアルバムにはその子が笑って踊ったり、友達と面白いことしてたりする動画や写真が残っていた。けどその子がそうしてることを直接見ることはもうないとわかった。過去で終わった。命が儚く、弱いことを本当の意味で知った。「今」がどれくらい続くなんてわからない。テレビで事件事故に巻き込まれて命を失うのが、自分の未来ではないって絶対言い切れない。5分後にへじんが死んでも、明日死んでも、1ヶ月後死んでも、おかしくない。ならば、今も、これからも、幸せって思える時を過ごしたい。明日死んで後悔する生き方をしたくない。今日だけを見て生きるわけではない。「今」も「これから」も見たい。価値を見出して、「生きたい」。

 

 

じゃあ、今日はここで終わり。

またね。

 

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