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【マンデーニュース】日本・相撲の「女人禁制」はそれ程古いものではない。

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日本・相撲の「女人禁制」はそれ程古いものではない。

ー日本の文化人類学者が説明。

 

 日本相撲協会は今、「女人禁制」という慣習について批判されている。4月4日、京都府舞鶴市で行われた相撲競技場で挨拶をしていた多々見良三市長が倒れ、彼を助けるために土俵に上った女性を妨げたことが始まりだ。それに続き4月8日、日本相撲協会が静岡で行われたちびっこ相撲で女の子は参加できないようにすることで、非難の声はより大きくなった。当時相撲協会は「女性は男性より傷つきやすいので安全を考慮した措置」としたが、事実上相撲においての女人禁制に遵守している。

 

 しかし日本の相撲にはなぜこのような慣習ができたのだろうか?日本・朝日新聞は4月13日、文化人類学者の鈴木正崇・慶應義塾大学名誉教授に聞いた。

 

 

1.「女人禁制」は宗教的慣習から始まったもの。

 一般的に男性が世俗の欲望を断ち切って過ごしている場所に女性がいると邪魔になるという考えから始まった。女性の出産や生理に伴う出血が否定的に捉えられたのも同じだ。しかし時代による変化を見ると、そう単純に説明できない。

 日本では昔から「山」を信仰の対象としていた。そのため人間は勝手に山に立ち入ることができなかった。しかし山に向かって祈る人のみではなく、山に入って修行をする人が表れ始めた。この頃から山は修行をする場所となり、一般人が勝手に入ることのできない場所となった。

 

 

2.男性のみが成仏できる?

 奈良時代(710年~794年)に仏教の教えにならい、一般の女性の出入りは禁止され、女僧には男性を禁止させた。しかし実際日本で初めて出家したものは女性だ。しかしその後女僧は消え、「女人禁制」という教えがより強まった。山岳修行にも仏教の影響が強まり、山自体に女性の出入りが禁止し始められた。

 平安時代(794年~1185年)になり、女性は男性に成らないと成仏できないという「変成男子」という思想ができた。また女性は帝釈天梵天等の仏を両隣に仕えるような存在にはなれないということや、女性は生まれてから5つの障がいを持って生まれるという「五障」という概念ができ、女性差別的な教えが強調された。

 

 

3.出産や生理はなぜ汚いものだろうか。

 室町時代(1336年~1573年)には中国で作られた「血盆経」という経典が日本で広がった。(女性の血で満たされた池を意味し、女性が出産時に流した血が大地を汚したという理由で女性は死んだ後も地獄で汚い血を飲まなければならないという意味を持つ。)血盆経が広がりながら、女性の血が大地を穢すという否定的な概念を広めたのだ。聖域には女性の出入りを禁止するということから、女性自体を禁止するというより厳しい禁忌に変わった。このような禁忌は明治5年(1872年)に解除される。当時京都で国際博覧会が開かれたため、開花された文明を見せるための政府の政策であった。

 

 

4.過去には女性も相撲に参加していた。

相撲は広くに渡って行われた運動であり、女性も参加していた。江戸時代(1603年~1867年)には女性の相撲が人気であった。しかし近代を過ぎ、現代になりながら相撲は競技場の聖域化を進めるにあたって各種の禁忌を作ってきた。女性を禁止したのもその一つである。

 

 

 

 

By Byeongjin Gang

 

記事原文

일본 스모의 '여성 금지'는 사실 그리 오래된 것이 아니다

 

日本語訳 : へじん

 

*主に直訳。部分的に意訳。

 

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